|
|||||||||||
- 上毛新聞 「週刊すみかくらぶ VOL.354」 2005年2月17日掲載記事より
薪のはぜる音を聞きながら家族団らんの時をすごす
いつもの冬と比べ、今年は雪の量が多い。しかしこちらのお住まいは、朝起きたときも、夜仕事から疲れて帰ったときも、とろとろとした薪ストーブの温もりに包まれてとても快適だ。「寝る前に大き目の薪をストーブにくべておくと、いちばん寒い朝でも家の中は14度くらいになっています」とご主人は話す。
アパート暮らしの時は、各部屋に一つずつファンヒーターをつけていたのがうそのよう。今はリビングの薪ストーブ一つで家中があたたまる。夜はストーブのまわりで団らんのひとときをすごす。ゆらぐ炎、薪のはぜる音、薪の香りを五感で味わいながら、家族でくつろぎ、会話をはずませ、住まいと暮らしを楽しむ。
「一泊試住体験」で知った木と自然素材の魅力
外壁を杉板と塗り壁で仕上げ、玄関土間は左官職人による洗い出しで丹念につくられている。家の中は無垢パインの床に天井、ワラ入りの漆喰壁の心やすらぐ表情をしている。リビングには、伊勢神宮の御用材の森から伐り出したヒノキ丸太の大黒柱が2階ロフト上まで伸びている。
「沼田のオオガネホームさんのモデルハウスで一泊試住体験をさせてもらい、本物の自然素材の家の魅力にひかれました」とご夫妻は話す。一年でいちばん寒い2月だったが、木と土の自然素材が本来もっている断熱性で朝の冷えを感じなかった。機密性の高い木製サッシを使用しているのも、冬暖かい大きな理由だ。
成分表示された安心な素材がすこやかな暮らしを見守る
「これまでアレルギー気味で、新築住宅やデパートで商品入れ替えの時などに訪れると気分が悪くなっていたのですが、この家はそういう心配がまったくありません」と奥様のお母様は語る。
本物の自然素材で出来ているためシックハウスとはもともと無縁だが、さらに羊毛の断熱材を入れ、床下には南牧村産の炭袋を調湿のために敷き詰めるなど、家の中の水分調節や空気対策が万全に行われているからだ。「建物の素材はすべて産地・生産者から保管・輸送・施工工程までを追跡できるトレーサビリティ(生産履歴)を導入しています」と工事を担当してくれたオオガネホームの新井さんが説明してくれた。
こちらの家族にとって、今月は特別な月だ。奥様に初めての赤ちゃんが生まれる。「安全で健康な家で子どもをのびのびと育てたれます」とご家族はみんなうれしそうだった。